
就任会見で「韓国のりが大好き」「韓国コスメも使っている」「韓国ドラマも見ている」と語り、ネット上では「実は韓国好き?」と話題に。
しかし一方で、靖国神社参拝や歴史認識では保守的な姿勢も見られます。
この記事では、高市氏の“韓国愛”発言の真意と、日韓関係における本音を徹底分析します。
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高市早苗首相「韓国コスメを使い、ドラマも見る」日韓関係懸念の指摘をフレンドリーに切り返す 高市早苗首相は21日夜、就任後初めての記者会見に臨んだ。その際、保守色が強い自身が首相に就任したことによる日韓関係の今後への懸念を、韓国メディアの… (出典:日刊スポーツ) |
1. 高市早苗の「韓国好き」発言が話題に
高市 早苗(髙市 早苗、たかいち さなえ、1961年〈昭和36年〉3月7日 - )は、日本の政治家、内閣総理大臣(第104代)。自由民主党総裁(第29代)、衆議院議員(10期)。 日本の憲政史上初の女性として内閣総理大臣に就任した人物である。 経済安全保障担当大臣、内閣府特命担当大臣…
332キロバイト (46,907 語) - 2025年10月21日 (火) 19:56
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2025年10月21日の首相就任会見で、高市氏は次のような発言がありました。
・「韓国のりは大好き。韓国コスメも使っている。韓国ドラマも見ている」
この発言はSNSやニュースで瞬く間に拡散し、「意外に韓国好き?」「韓国製品を使うなんて柔軟」といったコメントが相次ぎました。
特に「韓国のり」「韓国コスメ」という日常的なワードを使ったことで、親しみやすい印象を与えたことは確かです。
ただし、これはあくまで“文化的な好み”の話。外交や歴史問題における立場は、また別の顔を持っています。
2. 保守派政治家としての姿勢と過去発言
これまで靖国神社を複数回参拝しており、いわゆる「A級戦犯合祀」問題をめぐって韓国や中国から批判を受けたこともあります。また、2022年頃の発言で「途中で参拝をやめるような曖昧な態度を取ると、相手が“つけ上がる”」
という趣旨の発言を行ったことが報じられ、韓国メディアで大きく取り上げられました。こうした経緯から、韓国国内では「極右」「強硬保守」と見られており、高市政権誕生に対して「日韓関係が再び硬化するのでは」との懸念が広がっています。
3. 「文化好き」でも「外交は現実路線」?
興味深いのは、高市氏が文化的には韓国を好意的に語りながらも、外交や安全保障の場面では極めて慎重である点です。
専門家によれば、
「強硬な言動は国内の保守層に向けたアピールで、実際の外交では現実的な路線を取る可能性が高い」
(出典:jp.reuters.com)
つまり、発言には二つの側面があると見られます。
一つは国民や有権者に向けた“メッセージ”、もう一つは実際の外交交渉での“現実的判断”。
この“二面性”こそが、高市氏の政治的バランス感覚を象徴しているとも言えるでしょう。
4. 韓国メディアの反応と懸念
韓国メディア『ハンギョレ新聞』は、高市政権の発足について次のように報じています。
・「歴史問題で強硬な立場を貫いてきた人物が首相になったことで、日韓関係の雪解けムードは一時的に後退する可能性がある」
一方で、韓国経済紙『毎日経済新聞』は、
・「高市首相がAPEC首脳会議で韓国側と会談する可能性を示唆しており、実務面では対話を重視している」
と伝え、やや前向きなトーンも見せています。
つまり、韓国国内でも“文化的には好感・外交的には警戒”という複雑な受け止め方がなされているのです。
5. 歴史認識と日韓関係の課題
靖国参拝や植民地支配への謝罪に関する発言が少ないことから、韓国では「過去に対して不誠実」という批判も根強いです。ただし、日本国内では「過去より未来志向で協力を進めるべき」という意見も強く、高市氏も「韓国は重要な隣国であり、協力が必要なパートナー」と語っています。これは「感情よりも実利を取る」という現実的外交のスタンスを示すものでしょう。
6. 高市早苗の“二面性”をどう捉えるべきか
結論から言えば、高市氏の“韓国観”は二層構造になっています。
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文化・個人の嗜好面では:韓国のり・コスメ・ドラマを愛用し、柔らかい一面を見せる。
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政治・外交・歴史認識面では:保守的かつ現実主義的な姿勢を貫く。
つまり、「韓国が好きか?」という問いに対しては、
「文化的には親しみを持ち、外交的には日本の国益を優先する」
というのが最も的確な答えになります。
7. 今後注目すべきポイント
今後の日韓関係で注目すべきは以下の3点です。
歴史問題の取り扱い
日韓請求権協定や元徴用工問題など、歴史的懸案への対応。
1. 安全保障・経済協力
北朝鮮ミサイル問題や半導体サプライチェーンなど、実務面での連携。
2. 文化交流の深化
韓流ブーム・観光再開など、民間レベルの交流をどう支えるか。
3. 高市氏の外交バランス感覚が、これらの課題にどう影響するかが焦点となるでしょう。
8. まとめ:高市早苗は「韓国好き」でも「外交は現実主義者」
高市早苗氏は、韓国文化を好む発言で親しみやすい印象を与えていますが、その外交姿勢や歴史認識は依然として保守的であり、「好きだから譲歩する」わけではありません。
むしろ、韓国を「重要な隣国」「戦略的パートナー」として位置づけ、現実的な国益を優先するタイプのリーダーといえるでしょう。
今後、日韓関係が文化・経済・安全保障の各分野でどのように進展するのか、高市政権の舵取りに注目が集まります。