
広報や制作を担当していた彼女が、なぜ政治の道に進んだのか。その意外な過去を詳しく見ていきましょう。
1. 小野田紀美のプロフィール:意外と知られていない経歴
アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたハーフで、拓殖大学政経学部政治学科を卒業しています。
しかし、大学卒業後すぐに政治の世界へ進んだわけではありません。
当初は「民間企業で社会を知る」ことを目的に、CD・ゲーム制作会社に就職。この会社こそが、後に判明する「株式会社アスガルド」でした。
2. アスガルドとは?乙女ゲーム業界を支えた名門制作会社

小野田紀美さんが勤務していた**株式会社アスガルド(Asgard)**は、1997年に設立されたコンテンツ制作企業です。
主に女性向けのドラマCDや恋愛シミュレーションゲームを手がけており、業界では「乙女ゲームレーベルの先駆け」として知られています。
アスガルドの代表的なブランドに「honeybee(ハニービー)」があります。
このレーベルからは、後にアニメ化・舞台化もされた大ヒットシリーズ**『Starry☆Sky(スタスカ)』**をはじめ、
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『DYNAMIC CHORD』
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『死神彼氏シリーズ』
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『あやかしごはん』
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『青春はじめました!』
など、女性ファンを中心に高い人気を誇る作品を多数リリースしました。
当時のアスガルドは、東京・千代田区に本社を構え、音楽・声優・ゲーム制作を総合的に行うメディア企業として注目を集めていました。
3. 小野田紀美がアスガルドで担当していた業務内容

公式プロフィールによると、小野田紀美さんは2008年から2010年頃までアスガルドに勤務していました。
担当していたのは「広報・プロモーション・制作・ブッキング」など、コンテンツ制作の中核を支える仕事です。
この時期、アスガルド(honeybee)はちょうど『Starry☆Sky』シリーズがブレイクしたタイミング。
彼女は、作品を世に広めるための宣伝活動やイベント企画、声優のスケジュール調整などを行っていたとみられます。
広報職というのは単なる宣伝担当ではなく、
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メディア対応
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プロモーション企画
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イベント進行
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ファンとのコミュニケーション戦略
など多岐にわたる業務を担います。
この経験が、のちに政治家としての「発信力」「調整力」「現場感覚」につながったことは想像に難くありません。
4. アスガルド時代の経験が政治活動にどう活きたのか
特に、アスガルド時代に学んだ「企画・広報・マネジメント力」は、選挙活動やSNSでの情報発信にも大きく影響しています。
また、アスガルドのような“創作の現場”で働くことで、若者文化・クリエイター気質・オタク文化など、政治家には見えにくい層の感性を肌で感じることができたのも大きな財産です。
5. アスガルドのその後とhoneybeeブランドの現在
小野田さんが在籍していた2008〜2010年は、まさに同社の最盛期。
6. ゲーム業界から議会へ──異色のキャリアを歩んだ理由

2011年、小野田さんは東京都北区議会議員選挙に出馬し、初当選。
まとめ:アスガルドで培った「現場感覚」と「発信力」が、今の政治家・小野田紀美を作った
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小野田紀美さんは、政治家になる前に**株式会社アスガルド(honeybee)**で広報・制作を担当。
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同社は女性向けゲーム『Starry☆Sky』などを手がける有名ブランド。
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2008〜2010年の勤務経験が、現在の発信力・企画力に活かされている。
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アスガルドは2019年に解散したが、その文化的影響は今も残る。
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小野田さんの“民間出身の政治家”としての視点は、この経験によって形成されたといえる。
アスガルドでの経験を経て、政治の世界に飛び込んだ小野田紀美さん。
そのキャリアは、「民間で培ったリアルな感覚を政策に活かす」――まさに現代型の政治家像を象徴しているのではないでしょうか。


