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【徹底解説】SIAM SHADE・DAITAとメンバーの確執と訴訟の全貌|38曲差止め提訴までの経緯とは?

SIAM SHADE(シャムシェイド)のギタリスト・DAITA(ダイタ)さんが2025年9月、自身が作曲した38曲の使用差止めなどを求めて他の4人のメンバーを提訴しました。
本記事では、メンバー間の確執・訴訟・商標/名義問題を時系列で整理し、確定情報と各サイドの主張を切り分けてわかりやすく解説します。

伝説的バンド・SIAM SHADEとDAITAの位置づけ

SIAM SHADEは1990年代〜2000年代にかけて活躍した日本のロックバンドです。代表曲「1/3の純情な感情」はアニメ『るろうに剣心』のエンディングテーマとして大ヒットし、現在でも幅広い世代に親しまれています。
中核メンバーのひとりであるDAITAさんは、超絶技巧のギタープレイと作曲能力でバンドのサウンドを牽引。バンド解散後も復活ライブやチャリティイベントなどで断続的に活動が続きましたが、その「再結成期」に後の訴訟へと発展する火種が生まれていきます。

チャリティと収益分配が生んだ火種(2019〜2024の第一次訴訟)

震災チャリティ寄付金をめぐる対立

2011年、東日本大震災の復興支援を目的に再結成ライブが開催され、収益の一部(約2,600万円)が復興団体に寄付されました。のちにこの寄付金の使途・扱いをめぐってメンバー間に見解の相違が生じ、ボーカルの栄喜さんを含む4人側が返還を求めて法的措置に出ます。
結果として4人側の請求は棄却され、裁判所は「復興目的に沿った適正な寄付だった」と判断しました。これは後述の収益分配訴訟に先行する“前哨戦”でした。

収益分配・精算をめぐる民事訴訟(2019〜2024)

2019年、再結成期のグッズ・DVD販売などの収益分配や精算方法をめぐり、4人側がDAITAさん(および関連会社)を提訴しました。4人側は「経費控除や分配が不透明」と主張し、DAITAさん側は「契約と実績に基づく適正処理」と反論。係争は長期化しましたが、2024年9月に和解で終結しています。
4人側は「円満に解決」と公式発表しつつ、「今後は4人での活動が増える可能性がある」と予告。これが次章の対立へとつながります。

和解から再燃へ:名称・商標・活動形態をめぐる対立

「5人以外では“SIAM SHADE”名義を使わない」論点

和解直後、4人側は4人中心の活動を告知・展開(例:コラボ企画・イベント)。これに対しDAITAさんは、「過去の法廷でも“5人が揃わない限りSIAM SHADE名義は使わない”と確認していた」として強く異議を唱えたと説明しています。
名称・名義の扱いは、作品の歴史やファンの信頼に直結するため、双方の解釈のズレは大きな火種となりました。

栄喜による単独の商標出願と拒絶

さらに、ボーカルの栄喜さんが「SIAM SHADE」を単独で商標出願していた事実が判明(のちに拒絶)。DAITAさんはこれを「バンドの尊厳を傷つける象徴的行為」と受け止め、緊張は一段と高まります。
この商標問題と4人のみの活動告知が、のちの“逆提訴”の直接的な引き金となりました。

DAITAが38曲の差止めを提訴:逆転劇の背景

2025年9月30日、DAITAさんは自作の38曲の演奏・使用差止め、および「SIAM SHADE」名義の使用差止めなどを求めて4人(栄喜/KAZUMA/NATCHIN/淳士)を提訴しました。
主張の柱は以下の通りです。

  • 38曲はDAITAさんの著作物であり、無断での演奏・利用は認められない
  • 「SIAM SHADE」名義は5人での活動に限定されるべきだ
  • 4人側の活動告知や商標単独出願は合意や秩序に反する

この提訴と同時に、DAITAさんは自身の公式サイトに経緯を詳細に記したメッセージを掲載。ファン/関係者の間に衝撃が走る一方で、4人側からの詳しい反論・見解は現時点で明確に示されていません。今後の法廷判断が、バンド名や楽曲の扱いに大きな影響を及ぼす可能性があります。

確定情報と主張の違いを整理/今後の焦点

「確定情報」と「未確定(主張)」の仕分け

区分 内容 時期 状況
確定 震災チャリティ寄付金をめぐる訴訟は4人側の請求棄却 〜2022年 判決確定
確定 収益分配・精算訴訟は2024年9月に和解成立 2019〜2024年 双方合意で終結(詳細は非公開)
確定 栄喜さんによる「SIAM SHADE」単独商標出願は拒絶 2025年7月 特許庁が拒絶
確定 DAITAさんが38曲の差止め等を提訴 2025年9月30日 係争中
主張 「5人以外では“SIAM SHADE”名義を使わない」確認があったとする点 DAITA側の主張。4人側の詳細見解は未公表
主張 解散前後の不仲・乱闘などの内情 主に証言・報道ベース、裏付けは限定的

今後の焦点:ファン・業界が注視すべきポイント

  • 楽曲使用の可否:38曲の権利関係の判断が、メンバー各人の今後の演奏・配信に直結。
  • 名称・商標の扱い:「SIAM SHADE」名義の使用条件が確定すれば、ライブや告知の実務に大きく影響。
  • 4人側の見解:詳細な反論・説明が示されるかどうかで、ファンの受け止めや世論が変わる可能性。

表舞台では圧倒的な演奏力と人気を誇る一方、裏側では寄付・収益・名称・著作権といった音楽ビジネスの核心で激しい対立が起きていました。
今回の38曲差止めは、単なる不仲の次元を超え、バンド名と作品の帰属に踏み込む重大な争点です。法的な決着がつくまで、動向から目が離せません。

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